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老人より若者の方が免許を返納すべき

テレビを見ていると、老人の運転ミスによる事故が多く取り上げられている。あたかも、老人ばかりが事故を起こしているかの様に錯覚してしまう。
少し前は、若い人の交通事故が多いと報道されていた。いつの間にか老人の事故ばかりにフォーカスが当てられている。テレビを見ていると老人の事故率が高いと思い勝ちだが、実際の事故率は若い人の方が高い。
年齢別の事故率を示す表を下に示すと、10代後半が最も高くて、65歳になるまで徐々に下がる傾向が有る。65歳以上が高いが若い人と比べると低い。

 

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出展先:httpsoshiemuscle-jidoshahkn.com1469

 

老人が若い人に比べて悲惨な事故をしているのだろうか考えた。
悲惨な事故を起こすと、賠償額が高くなるので、任意保険料も高くなるはずだ。事故率と掛け金が同じ様な傾向が出れば、老人だけが損失額が大きい事故をしていないことになる。
保険料は事故が起こる確率と事故の損失額を掛け合わせて決まる。保険料が高いと言うことは、事故率が高いか、損失額が高い事故を起こすことになる。もしくは確率が高くて、額も大きい。
保険料=リスク×損失額となる。
任意保険料のシュミュレーションをしても10代後半が最も高くて、65歳になるまで保険料が下がる。65歳以上になると料金が上がるが、10代後半から20代前半の保険料に比べると安くなる。
保険の掛け金は、事故率と同じ様な傾向が有るので、老人が特別に損失額が多い事故をしている訳でもなさそうだ。


老人の事故が多く報道されているので、老人ばかりが事故を起こしているかのように思われがちだ。そのせいか世論的には「老人は早く免許を返納しろ」となっている。
事故率を見ると若い人の方が高い。なので、「老人に免許を返納しろ」と主張するなら「若い人も返納しろ」主張するべきだと思う。

 

それなら、テレビで老人の暴走事故が多く報道されるようになっているのか。
それは、大手自動車メーカーがテレビのスポンサーになっているからだと考えられる。老人になれば今後車を乗り換える機会が少ないので、免許を返納しても自動車メーカーにとって損失が少ない。
もしかしたら、老人が自社の車で事故を起こすたびに報道されると印象が悪いくなるから、返納して事故をしない方が得すると考えれるかもしれない。
一方で、若い人が免許を返納してしまうと、新車が売れなくねるので、自動車メーカーにとって、損失になる。
車が売れなくなると、スポンサーを降りる自動車メーカーが出てくる。そうなれば、テレビ局は収入源を失い。
平等に事故の報道するなら、若い人の方が事故が多くなる。それなのに老人の事故を多く報道しているのは、スポンサーを失わない為であると思う。

 

企業関連でいうと、若い人が免許を返納すると仕事にも悪い影響が出る。
車でしか通勤できない会社に勤めている人が、免許を返納すると通勤が出来ないから仕事を辞めてしまう。
電車でも通勤出来る会社でも、車通勤して貰った方が通勤手当が安く済む場合がある。車通勤だと手当てを誤魔化そうと思えば出来る。
通勤距離を計算する時に直進距離にすれば、実際の距離より短いく出来る。燃費が良い車で通勤する前提にしても燃料代が安くできる。通勤手当が実際にかかる燃料代より安ければ要注意だ。
騙されて不当な搾取されている可能性が高い。
一方で、電車代はごまかしようが無いので、正当な金額を支払うことになるので、自動車で通勤するときより高い通勤手当を支払うことになる場合がある。
こうして細かい金額を誤魔化して儲かったお金を宣伝に使うことも考えられる。


老人が免許を返納しても、私生活が不便になるだけだ。
損をするのは本人のみだ。


「老人は免許を返納しろ」と言う人は「老人は不便な思いをしてもいい」と言っているのと同じだと思う。
事故を減らす為の免許返納なら、老人より若い人に返納させた方が効果がある。