会社員をしていると「仕事が忙しくてお金を使う暇が無い」ことが良いことだと言う社畜が居る。
確かに当てはまる人は居るだろうがお前ではない。
専門性が高くて誰でも出来なくて、本当に必要とされる仕事をしている人は、暇が無い程働いて高収入を得ている。
これが誰にでも当てはまるとは思わない。変わりを簡単に育てることが出来る仕事なら、忙しい思いをしてまでする必要は無い。
給与が安い仕事は、誰にも必要とされていないので、頑張る価値も無い。そういった仕事は、本人の為に有って、最低限の生活費を稼げたらそれ以上は意味が無い。
やるにしても仕事を辞めてセミリタイヤをする目的しか見当たらない。
もしくは、経営者に利用されて、激務をさせられているだけだ。そんな仕事をしても経営者が儲けて、労働者は消耗するだけだ。
「仕事が忙しくてお金を使う暇が無い」程仕事をする価値がある人は、少数しかいない。
従業員目線で見ると「仕事が忙しくてお金を使う暇が無い」となると恐ろしい状態である。
行きつくところは、働き過ぎて時間無くて生活費以外に使えない状態である。
こうした価値観は経営者にとって都合がいいので気を付けるべきだ。何時間でも働かせることが出来てしまう。
会社に尽くしたとしても、給与は上がらない。激務で体調を崩しても、会社は「自己責任だ」と言って切り捨てるだけだろう。
現代でお金が使う暇が無い状態と言えば、仕事をして家に帰って食事を取って寝るだけの生活になる。休みも殆ど無い状態だ。
インターネットが有ってお金を使おうと思えば、いつでも使える。インターネットも出来ない程労働に時間を使っている状態になる。
ものは有るのでお金が使えないとしても、旅行や外食も出来ない程仕事が忙しい状態は異常だ。
本来の働く目的は生活を充実させることである。お金と時間があってこそ充実すると僕は思う。お金を使う時間が無いとなれば本来の目的が満たせない。
お金が有っても使う暇が無いなら、元から無いのと同じである。労働者目線で見ると、働く価値が無い職場だ。
せめてお金が残ればいいのかもしれないが、残業代が出ない場合も有る。
サービス残業が有る企業では、長時間労働をしても給与が増えない。給与が少なくても使う暇が無いなら生活は出来てしまうので、給与が足りなくて辞める人が出にくいはずだ。
長時間労働を少ない給与でやらせることが可能になってしまう。その結果、得をするのは経営者のみである。
客観的に見ると異常な働き方をしているなと思うが「仕事が忙しくてお金を使う暇が無い」と言う価値観があれば、異常な労働環境でも仕事を続けてしまう。
お金を使う暇が無いなら、休みもまともに取れない状態になる。
激務が続けば、ゆっくり考える暇が無いので、洗脳が解けないまま仕事をしてしまう。
薄給激務でも疑問に思わずに仕事をする労働者が出来上がる。喜ぶのは経営者だけだ。
「仕事が忙しくてお金を使う暇が無い」と言われるが、少なくとも労働者には当てはまらない。
こんな価値観を持って仕事をしても、薄給で長時間労働をさせられるだけだ。その結果、喜ぶのは経営者だけだから報われない。
本来の仕事は私生活を充実させる為にしているだけなので、本来の目的が達せない価値観は信用してはいけない。
