進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

辞める為にお金を貯めて、働く為に使う

節約ブログを読んでいると、貯蓄の大事さについて書いてあった。
その人は、30代後半の既婚女性で貯蓄は数千万有り、旦那は貯蓄ないとのことだ。子供は居ない。
旦那にも貯蓄を強要しているとのことだ。
貯蓄する目的は「いつでも嫌な仕事を辞めることが出来る」「子供が出来たら大学に行かせるために使える」といったものだ。

貯蓄の目的は矛盾していないか。「子供が出来たら大学に行かせるために使える」ということだが、大学に行く目的は就職する為が殆どだ。
殆どの大学は就職予備校状態だと思う。学生自信も学問をしたいと言うより、高い給与を受け取りたいから学士号を取得する。
大学は働く為のトレーニングをする学校になっている。真面目に卒業しても、労働者になる能力しか付かない。
学費は就職するトレーニングする為のお金になる。


一方で、「お金が有ればいつでも嫌な仕事を辞めることが出来る」とも言っている。
お金を溜めておくことで、仕事から逃げれるということだ。

仕事を辞めるために、お金を溜めて、子供が出来たら労働者になる為のトレーニングを受けさせるために高い学費を払う。何の為に貯めているお金なのか分からない。
子供も労働者になる。貯蓄する目的が本末転倒になっている。
仮に大学に行きたいなら、手段は有る。入試で高得点を取れば学費免除する私立は有る。奨学金で返済不要なものも有る。
本当に行きたいなら奨学金を借りてでも行くだろう。

子供が労働好きになる可能性も低そうだ。
僕の親は仕事好きの社蓄である。子供の頃から社蓄精神を学び続けた、社蓄のサラブレットだと言っても過言でない。その僕でも労働が嫌いになってしまった。
労働嫌いの親の子供なら、仕事が嫌いになることは容易に想像できる。労働が好きになるとしても、経営者から植え付けらた価値観だ。
そんな子供に仕事を辞める為に貯めたお金を、就職予備校の学費にされても喜ばない。

大学を出ていると職の選択は広がるが、雇われ仕事をしていると、給与と仕事内容が釣り合わない。仕事が難しくなっても給与はたいして変わらない。僕は、大卒の仕事に利点を感じない。
僕は、大卒が就きそうな仕事と高卒が就きそうな仕事を両方したことが有るが、高卒がする仕事の方がストレスが少なくて良いと思う。
大卒だと給与が数万円上がるが、仕事の難易度やストレスを考えると割に合わない気もする。
学費を払って、若い時間を4年費やすと考えると、どっちが良いか分からない。
4年有れば就職して、そこがダメな職場なら転職することも可能だ。

大学に行って学費にする位なら、子供が18歳くらいになったときに全額あげて好きに使わせてあげた方が有意義だ。

親にとっていいと思うお金の使い方が子供にとって正しい使い方だとは限らない。
30歳の母親に子供が出来れば、子供は40年進んだ時代を生きることになる。30年時代が変われば、親の時代と価値観はずれる。
親が正しいと思うことが、間違っている可能性が高い。

母親の貯蓄をしないといけない価値観も、その人の親(お婆さん)から引き継いだ物だと思う。
戦後の復興の貯めに。お金が足りないから貯蓄が推奨された時代があった。金利も高くて貯蓄する利点は双方にあった。
現代は、金利も低く、消費することを推奨している。このままお金を貯め続けても使わないまま、健康寿命を終えてしまうかもしれない。


貯蓄をするには目的をもってするべきだと思う。その目的と違うことに使えば意味が無い気がする。