駅で電車を待っている人をぶん殴ったとする。そうすれば、殴られた人はケガをして病院で治療を受けて、薬を貰うことになる。
治療後は護身用に武器を買って身を守ろうとするかもしれない。
殴った側は、逮捕されて刑務所に入る。
最初に、ぶん殴ることで治療費が発生して薬や防具や武器が売れて、警察の仕事が増えたり、刑務所も必要になることでお金が動くいて経済が回る。
もちろん、最初に殴る人が居なければ、経済が回ることが無かった。
冒頭の部分は過激な表現だが、実際に経済を回す行為は同様の行為が行われているのでないかと思う。
現代では、必要なものが余っている状態だ。衣食住に注目すると、服に関しては常に店では新品であってもセールの文字を見かける。中古品があふれているし、自宅に服が溢れている人は多いと思う。
持っている服を売りに行っても、交通費にもならない。
食事もフードロスが問題になっている。肥満を気にする人は多い。外食をして割高な料金を支払って太り、ジムの会費や脂肪吸引にお金を払ってやせる人まで出てきている。
住宅に関しても、昔は家は買う時代だったが、今は家は貰う時代になっている。空き家問題が出てきている状態だ。少子高齢化が進めば、相続する家が複数ある人も居ろだろう。
順当にいけば僕も複数の物件や土地を相続することになる。要らないものも有るので迷惑だ。
ものが飽和した社会なので、無理に売り込まないと売れない時代になっている。
殴る行為が、テレビCMやネットの広告であったり、街で見かける看板だたり、あらゆる方法で消費をあをって、物を売っている。
営業も必死に物を売ろうとしている。中にはノルマが達成できなくて悩んでいる営業マンも居る。ひどいところだと詐欺行為をしてまで、契約を取ったりしている。
本来の仕事は誰かの役に立ってその見返りにお金を受け取るものである。
仕事は、金もうけの手段になっている。単なる金儲けでしかない仕事が美化されている。仕事は大事なことだから必死にやって当然とされるのは間違いだと思う。
経済を回す為に無駄なことがされている気がする。基本的には冒頭で書いたことと同じことをしていると思う。
殴る行為は悪いとだと分かるが、無理に経済を回す行為もこれに近い行為である。
広告やCM、営業マンにノルマを課して無理に物欲を煽ってものを買わせている。安くて、箪笥にしまっておける様なものならいいが、高価なものや処分に困るものまで売りつけている。
マイホームなんてその典型でないかと思う。所有すれば、快適に暮らせるとか安心なんていわれるが宣伝文句でしかないと思う。買ってしまうと長期に渡りローンの支払が有る。管理費用が要る。
ローンの返済中は、仕事を辞めることとが出来ない。ストレスを抱えながらも働くことになる。
損失のリスクに怯えることになりそうだ。少しは快適な生活が手に入るのかもしれないが、失うものが多すぎる。
家だけでなく、必要が無い車や保険も同じだ。僕は、殴られるより、家のローンを組まされる方がダメージがでかい気がする。
無理に経済を回そうとするあまり、苦しい思いをしている人が多い気がする。
消費を煽ってまで経済を回す必要は無い。お互いに無理のない範囲内で生活した方が自由に生きれると思った。
