進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

従業員にピンチもチャンスも無い

「ピンチはチャンス」と言うブラック企業の経営者がいるが、本当にそう思っているのだろうか。
従業員には、ピンチはチャンスなんだから仕事で困ったときは、泣きながらも「チャンス」と言って取り組んで欲しいとのことだ。
雇われ仕事をしている、従業員が泣くほど仕事で追い込まれる事態が間違いである。ピンチに陥ったとしても取り組む必要も無い。
雇用契約を結んで自由時間を売る代わりに、働いているに過ぎない。
労働中にピンチに陥ったとしても、定時まで会社に居るだけでいい。定時までに指示があれば従う。定時が来れば問題があったとしても帰宅すればいい。
これ以上する必要性は無い。
従業員にとって、仕事でピンチに陥ることも無ければ、チャンスと思って取り組む必要も無い。
そもそも、雇われでやっている仕事は経営者の仕事であって労働者の仕事ではない。
順調なときは給与を上げないで、ピンチに陥ったときは、解決するために頑張って欲しいなんて都合が良すぎる。
チャンスと思って取り組んだ結果、問題が解決されても給与は上がらない。
給与が上がるチャンスが無いのだから、従業員目線で見るとピンチを乗り越える価値が無い。ピンチに陥っても他人事だと思って眺めていればいい。
なので、順調なときに給与が上がる。ピンチに陥ってたときに解決に導けたときも給与が上がる職場でのみ、困ったときは、給与が上がるチャンスと言って取り組める。
給与が上がらないなら、ピンチに陥っても放置するに限る。

ピンチで泣かないといけないのは経営者である。また、チャンスと言って取り組むのも経営者である。
その経営者はピンチに陥ったときにチャンスと思って行動しているのか疑問に思う。
不景気で売上が下がれば、ボーナスや手当てのカット、残業代のカット、電気代も減らす。従業員は損させる政策は行うが、経営者が身銭を切るのは最後である。
ピンチがチャンスなら、もっと大胆な経営をして従業員に手本を示すべきだ。
景気がいいときに人手不足で騒いでいるのに、売上が落ちれば人を減らそうとする。
ピンチはチャンスなら、売上が落ちたときに給与を上げて、求人を出せば人手不足は直ぐに解消する。
従業員を増やせばの残業時間カットもできる。
売上が低い時に、人を雇えば研修時間が取りやすくなる。売上が戻る頃には戦力になって、利益を出す存在になる。

経営者は、売上が下がるピンチに陥ったときにチャンスと思って色んなことが試せるのに、何もしない。
無難な経営ばかりしている。本来なら、リスクを取って、チャレンジしないといけない立場の経営者が何もしないなら、労働者はもっと何もしないでいい。
「ピンチはチャンス」というなら、経営者は売上が下がったときにこそ、給与を上げて、人員の確保をしてみるくらいのチャレンジはして欲しい。

結局のところ、ピンチに陥っても経営者は無難なことだけしていたいのだろう。自身が無難なことをしている間に、従業員がなんとかして欲しいと思っている。
本来は逆である。
リスクを取るのは、従業員に任せて、問題が解決したら、利益は経営者が受け取る仕組みになっているのだから。
無難な行動は従業員が取って、リスクは経営者が取るべきだろう。