進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

田舎に新築を建てるなんて正気か

田舎で結婚して、駅も無い、車がないと私生活も出来ない。現代における辺境の地で、新しく家を建てる若者がいる。
僕は毎回「正気か」と思ってしまう。
将来、大きく稼いで、家のローンを一瞬で返済する当てが有るならいいが、無いなら、辺境の地に建てた何の価値も無い物件を買うために30年間働くことになる。
20代後半で建てても、返済が終わる頃には、50代後半だ。その頃には、自身の息子が立ち上がらない年齢になっている。
将来価値が無い家を建てることで、その場所に住み続ける。売りに出しても売れない。所有することになる。
所有している間は、維持費を払い最低限の管理も必要になる。家を捨てて他に住むとなれば相当経済力が必要になるだろう。
住みたい地域が見つかっても、住むことが出来ない。一生住むところを決めるのは、早すぎる。
価値が無い家を所有することが1つ目の鎖になる。鎖が1つだと、まだ飼い犬みたいに杭の周りをうろうろ出来る。

ローンの返済中は、仕事が辞めれない。30年のローンを組むなら、30年間は働き続けることになる。
経営者もローンを組んでいる労働者は辞めれないことを知っているので理不尽な悪い所の労働者は、理不尽な扱いに耐えながら働く。
これが、2つ目の鎖になる。杭の間しか動けなくなる。
飼い犬より身動きが取れない状態である。

田舎にいると、村組織の会長の役が回ってくる。
老人が「そろそろ、若いもんにも役をつけないといけない」と村の雑務を押し付けてくる。
サラリーマンにとって少ない休日も村の雑務に充てる羽目になる。
これが、3つ目の鎖である。3つも鎖につながれると、身動きが取れない。
飼い犬でも鎖は1つである。田舎に家を建てることで何も悪いことをしていない人が、飼い犬以上に拘束される。

新しく家を建てる若者を見るたびに、よーく考えて家を建てたほうが良いと思う。
結婚した勢いや子供が出来てハイになっているのかもしれないが、一瞬気持ちい思いをした勢いで、長期にわたり鎖につながれた生活を強いられる。
田舎に家を建てるなんていつでも出来るから、今するべきでない。

自身と結婚相手が田舎出身なら、祖父母や両親の家がいずれ空家になる。
田舎の家なんて健康な間しか住めない。バリアフリーって何と言われる家の作りなので、高齢になって筋力が衰えたら住めない。
身内が亡くなる前に、空家になるので、その家も立地が悪くて売れない。
田舎の家は建てる時代から、貰う時代になる。まっていれば、勝手に転がり込んでくるものを、長期ローンを組んでまで買う価値が無い。

もし、自分の家を建てた後に、身内の家が空家になったら、今度は家の処分に困る。
自身の両親と祖父母の家に相手の身内の家もとなればそれだけで、最大4件所有できる。所有したくないが出来てしまう。
4件も合ったら、処分に困るだろう。将来、処分に困るものを、建てる必要は無い。
田舎の家は余るので、中古物件なら安く買えるだろう。

若い人が田舎に家を建てるたびに、タダで貰えたり、安く買えるものをわざわざ高いお金を払って、自由を失う様子を見ていて悪い気にはならない。
しかし、自分が同じ事をしたと思うと、恐怖しか残らない。