進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

仕事の納期は短くなる一方、今忙しいとずっと忙しい

常に長時間労働がある企業で残業に対して不満を言えば「今だけだから」と言われることがあると思う。
こうした企業では今だけ忙しい訳でない。ずっと忙しい。今頑張って、間に合わせたとしても、次はもっと、忙しくなり、労働時間は伸びるだけである。
残業があるのは、上の問題であって労働者は、従順に働くだけでは解決できない。むしろ、悪化する。

上にとっては、納期が短い方がいい。儲かるし、客の言いなりになれば良くて、末端の従業員に無理をさせていればいいので、上の仕事も楽である。
仮に、客先に夜遅く呼び出されて仕事を貰い、次の日の朝に納品が出来るが望ましい。
営業からすると、納期は客の言いなりなので、交渉せずに仕事が取れる。
管理職も客との納期調整ぜずに仕事が済む。短納期で仕事をしても、製品を設計したり生産するのは自分では無くて部下がする。
困るのは部下だけである。
経営者も、短納期で仕事ができれば、短い期間に仕事が大量に詰め込めて利益が出る。
管理職や営業に短納期での仕事をどんどん取って来いと要求する。
短納期で仕事を取ると営業も管理職も客の要望に応えるだけなので、楽に仕事ができる。
納期は厳しくなる一方だろう。

現場で仕事をする人が残業をしたり、休日出勤や休憩時間を返上してまで納期を間に合わせたとしても、また次の仕事が振られるだけである。
今回は、間に合った。それなら次はもっと短い期間で仕事を間に合わせろと要求されるだけだろう。
一度でも残業をしたり、休日出勤や休憩時間を返上すれば、次からは、やって当たり前の扱いをされる。
会社に尽くしたところで、給与は上がらない。せいぜい、安い給与に残業代が付く程度だろう。
残業の管理が無い企業では、仕事が無くても会社に残っていれば、残業代が付くので、業務が多くても損する。
要求は厳しくなる一方で、応えるたびに労働時間は延びていく、一方で給与は延びないの悪循環に陥る。

悪循環を避ける為には、「今だけは、忙しいから長時間残業をして何とか間に合わせよう」として長時間労働をしてはいけない。
最初から間に合わない仕事を残業してまでやる必要は無い。仮に間に合わなくても末端の雇われは困らない。
むしろ、短納期で仕事を強要されて長時間労働をさせられる方が困る。
困るのは、営業であったり、管理職や経営者である。
納期が延びるとなれば、営業が客先に連絡しないといけない。客先は、納期が延ばされていい思いはしない。
間に合わないなら管理職が、客先に謝りにいく。
納期が延びてこなせる仕事量が減り、利益が得れないのは経営者である。
一方で、末端の雇われは、客先と関わる機会も無い。給与が下がることもない。
むしろ、仕事が楽になって同じ給与が貰えるので、得をする。

常に残業がある企業では、必死に間に合わせるだけ無駄である。次はもっと仕事が増えて更に激務になる。
間に合わないものは、間に合わない姿勢で働けばいい。
困る人が上手く調整して、間に合わせればいい。
末端の雇われとして、出来ることは、雇用契約で決められた時間職場に居て、指示に従い働くことだけである。
定時が来たら帰宅すればいい。残業代が欲しい人は、残ればいい。
それで、間に合わないなら、納期を決めた人の責任である。