進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

従業員が外注コストを考える必要は有るのか

新年の朝礼で部長が話していた。記憶に残っているのは「週末は寒波が来るから気をつけて」と「利益確保の為にも今年は外注費を抑えたい」とのこと。
部長も一端の雇われ待遇されているにも関わらず、会社の利益を考えるとは立派だ。新年の挨拶なんて高い収入を得るまでは「今年も気を抜いていこう」でいいだろう。


「週末は寒波が来る」については、週末に給与日があることから、寒波は懐に来るものだと思っていたら、天気の話しだった。自虐で笑いを取った訳でない。
従業員の為を思っていない。寒波が来ると言いながら残業をさせる。帰宅する頃には、日が暮れて気温が下がる時間帯だ。
体調に気を付けて風邪を引いて休むなよと言いたいのだろう。従業員の利益でなくて会社の利益の為に気を付けると言う意味だ。僕も会社の利益に無関心なので、お互い様か。


「利益確保の為にも今年は外注費を抑えたい」とも行っていたが、どうでもいい。従業員目線で見ると、利益にならない。
外注費を抑えるとなれば、社内での仕事が増える。仕事が忙しくなる。
そもそも、外注費で利益が出ない仕事は断ればいい。儲からない仕事をしているから、無駄に忙しくなる。
仕事量に応じて給与が増えれば、まだ我慢できるが、給与は据え置きで、仕事量だけが増えて割に合わない。
会社目線から見ると、同じ人件費で、仕事量が増えて、利益に繋がるが、従業員目線で見ると損失しかでない。
残業代が付くと思われるが、残業を全く管理していない。仕事量に関係なく残業は出来てしまう。
仕事が無くて、残業中はホケーとしている方が楽に残業代を稼げてしまう。
従業員目線で見ると、外注を増やして楽に働きたいと考えるのが自然である。
会社も表向きは、お客様の為に仕事をしている。客は、社内で作っても社外で作ってもどっちでもいいと考えている。
品質とコストさえ同じならどっちでもいい。納期に関しては外注の方が早いとなれば、客は外注を望むだろう。客の要望を聞くのもお客様の為だろう。
お客様の為と言えば、従業員は「仕事が忙しい割に、給与が安いが、お客様の役に立っているから良いよね」となる。
「お客さまの為」を「給与」と置き換えているに過ぎない。
結局のところ、会社が儲かればどうでもいいのだろう。
悪いとは思わない、自分の利益を追及するのは当然だと思う。

僕ら従業員も同様に自分の利益を追求すればいい。
業務量に関係なく給与が一定なら、可能な限り仕事はしないと利益に繋がる。
残業するにしても、業務の納期を守る為ではなくて、家計を守る為にすればいい。
今月の支払いが少ないなら、業務が間に合わない状況でも残業する必要が無いので定時すればいい。
逆に、仕事が無くても支払いが多い月は、仕事量に関係なく残業をすればいい。仕事が無い時は、遊んでいるだけでも残業代は付く。ローンを抱えて毎月支払いが辛い人は、毎月残業するのだろう。
外注費が増えても、給与が減らない限り、気にする必要も無い。
所詮は、会社の利益が減るだけで、給与が変わらない。楽に仕事ができて、給与が据え置きなら得をする。
従業員目線で得するか損するかだけを考えて行動すればいい。

給与に関係なく真面目に働いてしまうから、外注する仕事も社内でやり、給与が安いにも関わらず、激務を強いられる。
経営者も、労働力を確保できるなら、可能な限り給与は抑えたい。
その結果が、給与は安い上に、仕事をこなしても給与が据え置きで、ふざけた給与体系が出来上り、それが長年続く。
従業員が安い給与だから、或は仕事をしても給与が上がらないから働かないとなれば、改善する。
改善できないなら生産性の低く外注費がかさむ状態を維持する。
外注費が高くなれば、従業員に還元してでも働かせる選択をする。

「利益確保の為にも今年は外注費を抑える」なんて下らない。
決められた給与で働くいているのだから、会社の利益は気にする必要も無い。
経営者が従業員の家計を気にかけないのと同じである。少しでも気にかけるなら、昇給はして年齢と共に給与が上がる。仕事が多い時は手当てを出す程度はするはずだ。
これらが無い、企業では、経営者は家計を気にすらかけていない。従業員も同じ対応を取らないと搾取される。
給与が上がらないなら、外注が増えても関係無い精神で、気楽に働けばいい。