進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

些細なことで退職する気持ちが分かる

大手勤めの先輩が近所に居た。
その先輩は、県外に異動になるのがきっかけで退職してしまった。
当時の僕は、学生だったので、そんな些細な理由で辞めるなんて理解できない。
大手にもなれば海外への移動も有り得る。それに比べて国内異動だ。折角の大手勤めを簡単に捨てるのは勿体ないと思っていた。

就職してから、県外の異動が理由で辞めるのは、理解できる。
異動だけが不満ではなかった。他にも沢山不満が有って、最後の一押しが、県外への移動だったと思う。
僕なら県内の異動でも辞めそうだ。

労働をしていれば不満は沢山ある。
拘束時間は長く、雇用主も給与の額に関係なく給与を払っているのだから、時間を全て会社に捧げて当然かの様に考えている。
通勤するときは一番混んでいる時間帯にして、そこから始業時間になれば8時間以上働き続ける。
人間関係も選べない。関わりたくもない上司や客を関わる。
普段の仕事でも不満が沢山溜まっていた筈だ。
責めて給与が高ければ、たまの休日にお金を使って楽しみまくる。
立派な物件に住んで、高級車を乗り回す。ハイブランドで爆買いするのも有りだ。
肝心な給与はと言うと安い。生活費を払い、たまの休日にお金を使っているだけで給与は無くなる。
立派な物件や高級車は無理、ハイブランドは小物を買う程度で限界になる。

安い給与で酷使される。上司から訳の分からない要求されることも有った筈だ。
普段からの不満が溜まっている矢先に、県外の異動させられたら、これが最後の一押しになった。
この一押しだけを見て、辞めたと思われるのは可哀想な気がする。

かつては、些細なことで辞める人が理解できなかったが今では、辞めて当然とも思える。
些細なことが辞める最後の一押しになった以外にも辞めた方が良いと思えるのは、納得がいかない要求を受け入れるとまた次も要求される。
僕の場合は理不尽な要求を上司からされる場合は今回だけだからと言いつつ何度も要求される。
納得がいかないなら、最初から断ればいい。
業務命令なので一端の雇われが拒否できないが、退職することで拒否出来るし、その上司は一切指示できなくなる。
些細なことでも辞めたくなったら辞めてしまうのは有りだ。恐らくその判断は正しい。

耐え続けても報われることは無い。
どこかで限界を迎えて精神をやられたら元に戻る保証は無い。その状態で解雇されたら、復帰が出来るか分からない。
健康な間に辞めれば、収入を得ることも可能だし、新しいことを初めるのも可能だ。