進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

日本には外国人労働者が殺到しない

スイスのビジネススクールであるIMD(国際経営開発研究所)が発行しているWorld Talent Reportの2016年の調査によると、日本の「働く国としての魅力」は、分析対象61カ国の内、52位になった。

日本は治安がよくて、観光するところもある。買い物するにしても品質が高いし、偽物のブランド品も無いので、魅力のある国だと思う。
環境もいいので働く国としても魅力が高くてもおかしくないと思うが、実際には働く国としての魅力が低い。日本の魅力では補えない程、労働環境が悪い理由は、労働に関する価値観が海外とずれているのではないだろうか。

 

海外の労働者は、プライベートを充実させ為に仕事をするといった当たり前の価値観があると思う。
日本の会社では、プライベートを犠牲にしてでも仕事をするのが当然だといった時代遅れな価値観がある。経営者からは、プライベートを犠牲にしても会社に尽くすことが求められる。
日本で適応して働くということは、社畜になることになる。海外の人の社畜になることを求めるのは酷だと思う。
日本人は子供のころから高度な社畜教育である義務教育を受けている。その日本人でも嫌になることが多い。海外の労働者が社畜になることを受け入れるのは難しい。
プライベートを犠牲にして頑張ったとしても、給与が上がらない。仕事を頑張た分だけ仕事が増えるだけだ。仕事の報酬が給与でなく、仕事になるので割に合わない。
仕事を頑張っても給与が増えずに仕事だけが増える。仕事が増えることで、労働時間が増えて、休日が減ることが起こる。仕事を頑張っても、プライベートが充実しない。
日本で働くことは、プライベートを充実させ為に仕事をするといった当たり前の価値観すら実現できない。


仕事の評価方法にも不満が出る。
日本では、仕事が時間で評価される。頑張って定時で仕事を済ませて定時帰宅すると、さぼっていると評価される。仕事をゆっくりして残業しても頑張っていると評価される。
なので仕事を定時で終えることが出来ても残業をする人が居る。それらの人は、残業をすることが当たり前だと思っているので、仕事を振る際も定時で終わることが出来ない様なタイミングで振ってきたりするので、定時帰宅が出来なくなる。
仕事を定時で終わるといった先進国では当たり前のようにしていることが日本ではできない。
残業が当たり前の様にある会社では、終わる時間を守ろうとしないのに、出勤する時間が遅れると怒られる。時間を守らないのに違いが無いのに、会社が守らないのは、問題にならないのに、従業員が守らないと問題になる。

 

海外の労働者を受け入れている会社の担当者が、海外の労働者の質が低いと言っていることを聞いたことがあるが、日本の労働環境が悪いので、他の国で働くことが出来ない人が日本に来ることになるから、当然のことだ。
今の労働環境では、働く国としての魅力が無いのは当然で、日本で働いた人が母国で日本の労働環境について話すと、日本で働きたく無い人が増えるといった悪循環が起こる。
従業員を会社にとって都合がいいように使って利益を搾取するのもいいかもしれないが、いずれ会社に反動が返ってくる。
そろそろ、日本の労働環境や労働の価値観を海外に合わさないと、本当に人手不足になったときに海外から労働者が入ってこなくなり人手不足により倒産する会社が出てくるのではないだろうか。