進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

理想のサラリーマン

僕にとってのサラリーマンの理想の姿は、出来る限り楽をして給与をもって帰ることである。
サラリーマンなんて社会の底辺なので、仕事で努力して利益を上げても給与が上がることが無い。上がるとしても利益をずっと出し続けて、会社の設備投資が終わって、経営者と株主に十分な報酬が支払われてからになる。
逆に、利益が出なくなったら、真っ先に給与が減らされるのがサラリーマンである。これを踏まえると、サラリーマンの理想の姿は、出来る限り楽をして給与を持って帰ることになる。

具体的に言うと、前例主義で教えてもらったとうりに仕事をするだけで、決して新しいことに挑戦することは無い。
難しそうな仕事は断る。
出来るだけ、気楽に仕事ができるようにする。
責任は取らない。問題があっても他人任せ。
仕事は他人にやって貰えるようにする。
その日の仕事を無難に乗り越えればいいと考えていて、納期は、気にせずに仕事をする。納期が厳しい時に納期を意識すると、仕事中に気が休まらない。
納期から逆算すると、1日にどの程度の仕事をするのかを考えるのもしんどいのでしない。
仕事が多くなってもほって帰る。
上司にゴマを刷って、後輩には厳しく当たる。
このように書くと、典型的なダメサラリーマンである。管理職と対極にあると思われるかもしれないが、僕の職場では、管理職が僕の理想とする働きかたをしている。

 

管理職が間に合わない様な納期を組んでおいて「納期を間に合うまで残業してもいい」と言っている。
部下が納期を間に合わせようとして残業をしている部下をほっておいてさっそうと帰っている。
もし、部下が残業しすぎて労働基準監督署に駆け込んで、残業について質問されても管理職は「残業してもいいと言ったが、法律を超える残業をしろとは言ってない」と責任逃れをする。
間に合わない納期を組んでおいて、部下に丸投げしている。納期を間に合わせる為の対応は一切しない。
部下が「納期が間に合わないから何とかしてくれ」と言っても、管理職は「私はどうしようもない」と言って終わりである。
仕事をしている部下を横目にさっそうと帰り、責任をさらりとかわす管理職はカッコイイ。


部下には他にも無茶な要求をするのに、経営者や上の立場の人の言うことに対しては「ハイ」としか言わない。
経営者は、3S(整理、整頓、清掃)に力を入れている。3Sが出来ている職場では生産性が高いと考えている。
棚が汚れているだけで新品に変えたり、何でも汚れないようにカバーを付けるといったことを言っている。
棚を変えられると、仕事を止めて棚を組み立てて入れ替える。意味の無いところまでカバーを付けても取り出しにくくなるだけなので生産性が下がるだけだ。管理職もそんなことはわかっている。
しかし、経営者の要求には「ハイ」としか言わない。経営者の要求には、すぐに対応をする。数日したら棚は届いているし、カバーは付いている。
部下がここに棚があると仕事がしやすいといても、管理職は「そんなことを言われても今日明日用意できない」といって数年たつが未だに棚は来ない。
部下が、こんなところにカバーを付けても生産性が下がるといっても無視である。
上に対しては、YESマンで部下の言うことは聞かない姿にも痺れる。


月に1回は改善して発表する機会が有るけど、管理職は部下に丸投げしている。
チャレンジしない姿も、理想的である。


僕の職場の管理職は、無茶な納期を組んでおきながら誰よりも早く帰宅し、責任は取らずに責任転換する、上に対してはYESマンで部下には冷たく当たる姿に僕の思想のサラリーマンの姿を見た。
そんな、管理職に憧れる。