進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ブラック企業の経営者と面談してきた

ブラック企業の経営者と面談と言っても、僕が務める会社の社長となんだけど。


僕の雇用環境を大体説明すると、給与は昇給が殆ど無いので手取り額は初任給から変わらない。既婚者で主任の役がついている40代の従業員で、残業時間が30時間の時の手取り月収は、20万円を切る。
もちろん、役が付いていない人はそれ以下だし、30代だともう少し安い。
残業はに関しては、違法になる100時間以上している人もいて、管理職くらいまでは知っているのに黙認している状態だ。
もしかして経営者も知っているが、知らないふりをしている可能性がある。
部署によっては、有給取得拒否される事が有る。
要約すると、安月給で違法な程の長時間残業をさせられる職場である。


労働環境も過酷で、入社前と入社後の同期の様子を見ていても過酷なのが伝わってくる。
同期を見ていても、体調を崩して仕事に来れなくなる人が居たり、入社するときは、太っていて肌もつやつやだった同期も久しぶりに見ると、痩せていて、肌も荒れていた。


僕の職場では、従業員のやる気を出すための面接で活力アップ面接が定期的にある。
面接は、社長と一対一の形式で行われる。
今回僕がその面接に呼ばれた。その面接の内容を書く。


社長に言われたことは、大雑把にいうと「君の将来を考えると、キャリアアップしてもっとい色んな仕事をしてみてはどうだろうか」
「君にはこのようなことを期待しているので、期待に応えて欲しい」話を聞いていると僕の将来のためと言いつつ、本音は会社の利益を上げる為にもっと成長して欲しいといった内容であった。
社長は本音を「僕の将来」と言う言葉で本音である「会社の利益を出したい」を包み隠そうとしていたが、薄すぎて見え見えだった。
安月給しか払わないのに、多くを従業員に求めすぎだろう。
ブラック企業は、利益しか考えていない事が分かった。
一方的に、会社の利益になる働き方や、仕事の改善をを求めるのに、経営者としては、従業員の労働環境や給与の改善をする様子が全く伺うことが出来ない。
従業員が会社の利益になるために努力をして、利益を上げたら、経営者としては、労働環境の改善や給与を上げることで答えるのがスジである。
職場の労働環境や仕事で結果を出している先輩社員の給与を見ていると、入社してからあんまり変わっていない。こんな状態なのに経営者として給与を上げる努力をする気もない。
経営者は給与や労働時間の改善をしないのに、従業員に対した努力をさせるのは都合が良すぎる。


仕事以外の話は、趣味や結婚についてだった。それに関しても、いい人が見つからなくて的な無難な答えを返した。
本音は、こんな会社に勤めながら結婚したら、仕事が辞めれなくなってしまう。そうなると、経営者の都合が良いように使えるから聞いているのだと邪推してしまう。


社長にとって都合がいい話ばかり聞いて面談が終わるのも納得がいかないので、最後にささやかな反撃をした。
内容は、下記となる。

管理職が無謀な納期を組んでおいてマネージメントしようとしない。無謀な納期を間に合わせる為には、100時間以上の残業が必要である。
無謀な納期を組んでおいて管理職は部下に「納期を間に合わせる為に何時間でも残業してもいい」と言っている。
このようなことを言っているにも関わらず、納期を間に合わせる為に、残業をしている部下を放っておいて管理職は早めに帰宅している。
本来なら「残業をしろ」と言っている管理職は最後まで残るべきで、マネージメントが出来なくても、何かが起った時に対応する。部下に協力して仕事を済ませるようにする。
これらが出来なくても帰る前に「これ以上残業したら労基法が守れないから早く帰る」ように言ってもいい。しかし、管理職は何もせずに部下をほって帰っている。
ことを社長に説明して、これらの行いは管理職として正しいのか聞いた。また、経営者として残業に対して改善するつもりがあるのか聞いてみた。
経営者として、改善するつもりがないなら、従業員としても仕事は程ほどにして納期を間に合わせる努力はしないと言ってみた。

社長の答えは「何とかしないといけない」と言った曖昧なものだった。対応をするのかしないのかはっきりしない答えだった。
もし、経営者として対応しないなら僕も仕事に対して同じ様な姿勢で取り組むことにする。
僕としても上司や経営者に「納期を間に合わせろ」と言われたら「何とかしないといけない」と答えて、努力はしないようにする。


今回の面談をして分かったことは、ブラック企業の経営者は従業員のことを考えているフリをするが、本音は会社の利益にだけを考えている。
利益を出す為に従業員を利用しようとしているだけである。利益の為に利用できる従業員にも安い給与しか払わないし長時間労働をさせる悪行っぷりだ。
僕は、経営者が職場環境の改善をしない、給与を上げない職場では、仕事が出来る人でも努力をするべきでないと思う。
仕事で努力をしても報われるここが無い。それどころか、もっと利益を出すことを求められて仕事で消耗するまで使うつもりだろう。
なので、仕事なんて経営者が労働時間や給与面で改善した分だけ、従業員も仕事に努力すればいい。

具体的には、就業時間を守る気が無いところでは、納期なんて守る必要が無い。会社が就業時間を守るきもないなら、会社が客とした契約で決めた納期も同じように扱えばいい。
それどころか、遅刻して始まる時間も守らない。終わる時間が守れないなら始まる時間も守れなくても文句は言えない。
会社が時間を守る気が無いなら、従業員もまもる義理が無い。
給与も、アルバイトでも稼げる程しか払わないなら、正社員であっても仕事はバイト並みでいいはずだ。
納期を気にしたり、間に合わせる為にプライベートを犠牲にするなら、定時帰宅しても手取りで30万円以上貰って、残業したらその分増えるようになってからで遅くない。

経営者が労働環境や給与の改善をしてから仕事で努力をしよう。
改善する気もないような経営者は従業員が努力して儲けさせても、自分に返って来ることは無い。そのような会社では、仕事以外で努力をしよう。