進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

転職は消極的な理由でも問題無し

f:id:sato1987:20190217070748p:plain

こんな記事を呼んだ。僕はこの記事の内容に否定的な意見を持っている。洗脳された社畜と話を合わせるマスターてな感じに見えた。

www.itmedia.co.jp

「逃げの転職」を否定する人をよく見かけるが、これはブラック企業の経営者や社畜にとって都合がいい印象論でしかない。この記事では、「今ダメな人は、どこに行ってもダメ」と言われているが、実際には職場の環境を変えてうまくいくことは有る。
僕も転職で成功して、うまくいった人を良く知っている。

転職すれば絶対に成功するとは思わないが、今の職場に不満が有るなら転職は有効な手段だ。
「人間関係がイヤだ」「上司が嫌いだ」といった悩みも、転職して人間関係をリセットすればうまくいくことも有る。
社畜には自分自身を変えろとと言われるかもしれないが、何年も今の性格でやってきたので、今更、上司に合う正確に変わるのは困難だし、やる必要もない。
上司の性格も変えることも無理だ。転職で上司や同僚自身を変えればうまくいく可能性はある。
「頑張っているのに評価してもらえない」という悩みは、頑張りを評価してもらえる企業に転職すれば、こうした不満も無くなる。
転職は職場環境を変えるものなので、問題が解決されることが約束されることは無い。しかし、消極的な理由で転職すると必ず失敗するというものでもない。

そもそも、ポジティブな理由で転職する人は居るのだろうか。こうした人は転職でなく独立をすることは理解できる。
職場に不満がない人と言えば、「職場の人間関係はうまくいっているし、評価に不満もなく給与も納得している。労働環境もいい」といった状態だろう。転職しても環境が悪くなる可能性が高いので、自滅しているに過ぎない。そんな意味の無いことをするとは考えられない。

「もっとバリバリ働きたい」といったよくあるポジティブな転職理由が有るが、職場に不満がないなら、転職せずに仕事量を増やせばいいだけだ。
実際には、ポジティブな転職理由は、次の会社から内定を貰うための建前でしかない。本当の理由は、「人間関係がイヤだ」「上司が嫌いだ」「評価や給与が不満」と言った人は多くいるはずだ。
転職した人に転職理由を聞くと「給与が不満」「職場が汚い」「残業時間が長い」と言う人が居た。ポジティブな理由で転職した人を見かけたことは無い。
消極的な理由で転職した人でも職場から高い評価を貰っている人もいる。結局のところ、消極的な理由で転職したらうまくいかないというのは関係が無いとしか思えない。

この記事で、分かったことは日本の企業では、採用担当者は転職する際に消極的な理由を述べる人は好まないところが多いみたいだ。
転職をするきっかけが消極的な理由であったとしても、とりあえず建前としてポジティブな理由をでっちあげて述べるべきだろう。
企業も建前をよく使うので、雇われる側も建前を使ってうまく振舞ってもいいはずだ。

 

他にも気になったことが有る。
参考記事では給与についても下記の様に述べている。
その質問に答える前に、「給与の決まり方」の基礎を改めてお伝えしておきます。そもそも給与とは、企業側が社員の実力を評価し、それに応じた形で決められるものです。
別に転職しなくても、現職の中で成果を出して昇進・異動をして、できる仕事を新しく増やせば、年収は上がるはずですよね。
(中略)
しかし、同業に年収を上げる形で転職すると、給与に見合ったハイパフォーマンスを即戦力として求められ、「なぜこんなこともできないのか」「年収800万円の仕事ぶりじゃないぞ」などとプレッシャーをかけられるリスクもあります。
とある。

この内容では給与は仕事で決まると書いてあるが、一方で「年収800万円の仕事ぶりじゃないぞ」などとプレッシャーをかけられるとも書いて有り矛盾している。
参考記事に出ている人物も、転職して仕事内容が大して変わらなくても給与が変わると薄々感じている証拠でないだろうか。

実際にこうして給与が決まることが無い。実際に働くと仕事内容でなくてその企業の昇給体系に乗って、勤続年数に応じて上がる。仕事内容でなく、勤続年数によって昇給が決まる。
若い人が仕事が出来ないオッサンの給与より高いことは殆ど無い。
今いる会社の給与が安いと、昇給も少ないので転職すれば給与が上がることも有る。仮に同じ仕事をしても、A社では年収600万、B社では年収350万なんていう例はよくある。

変な話だけど、給与を上げる為の交渉が出来るのは転職するときしかない。就職してしまうと、給与交渉する機会すらない。一度採用されてしまうとそこからの給料は上がりにくい。
給与に不満が有るなら、一度転職活動をするのは有りだと思う。内定が出た際に給与交渉をしてみて、今の給与が適正な金額か試すことが出来る。

僕は、転職理由は何でもいいと思っている。転職者が増えることで、労働環境は良くなる。企業が労働環境を改善するときは、人が辞めるときと求人出しても人が来ない時だけだ。転職者が増えるとこれらの状況に企業が追い込まれる可能性が上がる。
「人間関係がイヤだ」「上司が嫌いだ」という人が居ればどんどん辞めていき、人間関係がいい会社に入社出来るまで転職したらいい。「評価や給与が不満」なら評価や給与に不満が無い企業に入社するまでしたらいい。
納得いく企業に入るまで辞める人が増えれば、従業員に不満だと思われる企業は市場から淘汰される。つまり、ブラック企業が淘汰される。
ブラック企業として淘汰されたくないなら、給与を上げて労働環境を改善するしかない。

労働環境がいい会社で働きたいなら、転職は有効な手段だと思う。転職は消極的な理由でも全く問題は無い。