進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ブラック企業は変わらない

10年間ブラック企業で働きました。

そういえば、入社前に研修するが有るからと呼ばれて山の中の建物に5日間泊まり込まされて、社畜精神を刷り込まれた。
朝7時から晩の9時まで社畜精神について座学を受け、その知識を元に新入社員だけで社畜精神について議論して発表した。
この時に、山に向かって自分の名前を全力で叫んだ。今思えば、あれって青春だったのかな。悲しい青春なのも、今となればいい思い出。
追放もされて、された理由を考えろと外に掘り出されたことも有った。あの時、よく逃げなかったな。今なら、とっくに逃げてるよ。
入社前だからという理屈で給与は1円も支払われなかった。交通費も支払われない。
それから10年仕事を辞めた。

有給取得期間に入ってから連絡が入って「退職に関する手続きが有るから」と呼び出された。
退職を申し出てから出社する期間が有ったのだからその時に呼び出せよ。
有給取得期間なら実質無料で呼び出せるから、あえて呼び出しているのだろう。
10年経ってもやっていることは、変わらないな。

給与も変わらなかったな。
正社員している利点って、年齢と共に給与が上がることだと思ってた。例外もあるんだな。
給与が上がるから、面倒な採用試験を受けて正社員になった。
10年働いたけど、年収は変わらなかった。
本給は上がったが、その分ボーナスを下げられて、年収は据え置き。そんな裏技が有ったのか。
ボーナスにそんな使い方が有るなんて知らなかった。結局のところ、ボーナスなんて都合がいい調整弁に過ぎない。
有給消化期間に入り暇になったので、学生の頃にしてたバイトの求人を見てたら、時給が2割上がってた。
ブラック企業で正社員するよりバイトを続けてた方が給与が上がってた。知りたくなかった。
バイト先でフリータと言われる人に対して「この人は給与が上がらないんだろうな」と思ってた。まさか正社員している自分の方が上がらないとは当時想像すらしなかった。

給与が据え置きで、フルタイムで働いても永遠に手取り20万円超えない企業だった。
退職者が出ても、給与は変わらなかった。
足りない分は、残業代を足すだけだと言わんばかりに残業する社畜さん達も10年前からずっと居た。
先輩から聞いた話ではリーマンショックの時も仕事が無いのにやらなくてもいい仕事を持ち出して残業してたとのこと。
コロナショックの時も仕事が無いから、週休5日になった時も残業してた。
給与の安い会社では、残業も無くなることもない。

ブラック企業で長年働いても環境は変わらない。残業は、減らないし給与は増えない。
入社したての新人は、給与が上がるかもとか残業が減るかもとか期待してたが今の職場に居る限りは、何も変わらない。
給与は据え置きだし、残業も減らない。
そもそも、給与が安す過ぎて残業しているのから、仕事が減っても残業は減らない。
期待するだけ無駄。
続けている間は、今の環境がずっと続く前提で働いた方が良い。
経営者も労働環境を改善する気はない。そんなことしたら、自分の利益が減ってしまう。
もっと、儲ける為にどーすれば気が付かれずに環境を悪くするかしか考えていない。
そりゃ、従業員の前では改善する気は有ると言うよ。期待感だけ持たせて、必死に働かせたいし、退職されても次を雇う手間がかかる。

環境を変えたいなら、退職するしかない。
続けるなら将来に期待せずに働けばいい。給与が上がるかもと期待してローンとかは控えた方が良い。
ローンの支払の為に残業せざるを得なくなるのも辛い。
僕の職場では、そんな人が沢山居た。
そんな人に限って「俺は会社の為に残業している」と言ってた。聞いてて悲しくなった。

ブラック企業に10年続けて分かったことは、ブラックはブラックのままで変わらない。