進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

「いく」と「くる」の境界

勤続年数は中堅だけど、給与は初任給のサイタマです。
今となっては、ブログで社畜批判をしているが、新入社員の時は見も心も社畜だった。

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気持ちだで脱社畜した僕が、今の課長を見ると、ただのパシリにしか見えない。上に対して「ハイ」しか言えないyesマンである。
去年は、総務部に「残業時間が短い」と言われていたので、課長は部下に対して「残業をもっとやれ、仕事が無ければ作ってでもしろ、無くても残業しろ」と言っていた。
今年は、総務部に「残業時間を減らせ」と言われていたので、課長は部下に対して「残業を減らす努力をしろ」と言っている。先輩が納期が厳しいからGWの10連休中に会社に出てきて仕事を進めたいと申し出でたら課長に「残業が伸びるから辞めろ」と言われていた。
言い方を変えると「納期が間に合わなくてもいいから残業をするな」と言っている。本来なら、納期を間に合わせないといけない立場である課長が言っている。僕はこの時に会社にとって納期はどうでもいいものなんだろうと悟った。


新入社員の時は、yesマンである課長に憧れていた。
僕も憧れの課長と同じyesマンになりたいと思って、必死で勉強していた時期がある。
英語を覚えるには、耳から覚えるといいらしい。yesマンになるにも有効な手段だと考えた。まず、最初に始めたのは、様々なyesを聞く為の教材を買いあさった。
書店に行って、洋物の〇Vを買いあさった。外人の女優さんが色んな「yes」を発音している。
とにかく教材のA〇を見た。見ていると気になることが有った。外人の女優は行為の途中で気持ち良くなると「Come on」(来る)と言っている。
日本人は同じ状況だと「行く」と言う。この「来る」と「行く」との違いは宗教の違いが有るとのことだ。キリスト教徒だと、神様が舞い降りて「来る」となり、仏教徒だと神様の元に「行く」となる。
僕は、この「来る」と「行く」の境界を知りたくなって海外の旅に出ることにした。
サラリーマンをしているので、休暇を取る必要がある。僕は課長に「僕は課長の様な男(パシリyesマン)になる為に必要な旅なんです。長期休暇を下さい」と言えば課長は「お前の穴埋めは俺に任せろ、行ってこい」と言っていくれた。


中国からEUに行くことにした。インドにたどり着いたときに、おばさんが行くでもないし、来るでもないよくわからない声を出していた。
僕が求めていた「行くと来るの境界」はここにあったことを知れた。
境界を知ることで成長して日本に帰って職場に復帰した。


復帰して少ししてから、yesマンの課長が社長に怒られていた。
社長の怒りがピークに達するにつれ、課長が「yes」と言う声が大きくなっていった。
社長の怒号が飛ぶ頃には、課長も「oh yes」と言い出した。最終的には「come on」を連呼しだした。
最後まで社長の怒りが収まることが無かった。
課長も僕と同じ教材を使って、yesマンになるトレーニングをしていたのだろう。


分かったことは、僕が選んだ教材でyesマンになると、上の立場の人に激怒される事が分かった。
サラリーマンとしてyesマンになる為の教材としてふさわしくないのかもしれない。


ps.psって使いたくなるから使ってみた。今は言っているのか知らないけど、10年位前にテニス部の先輩が試合でいい感じのプレーをしてポイントを取ったときに勢いよく相手に「Come on! Come on!」と言っていた。
和訳すると「いく、いく」と言っていたのかと思うと、なんか恥ずかしい。